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2001年12月分(12/17〜12/31)

2001/12/31

文責:い 80点

No.670

”酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律”を知る。

この法律には、すべて国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない、とある。

飲酒を強要するのは悪習であると断定している。
つまり、第一点は、飲酒を強要するのは良いことではないということ、もう一点は、飲酒を強要するという習慣が存在するということ、これら二つを”悪習”という単語で伝えているのである。

習慣を”文化”であると考える私としては、この法律は日本の文化を破壊することを(文化が変化するのは一向に構わないのであるが、それを進化という特定の意味を有する単語で扱ってはならない。念のため)目的としているとしか捉えられないのである。

飲酒を強要することを許容する文化は悪くないんじゃないの。
これが言いたかっただけ。
ただし、この法律に
置かれている次の規定は刮目(めをこする)に値する。

酒に酔って公共の場所又は乗物で公衆に迷惑をかけるような著しく粗野又は乱暴な言動をした者だけでなく、それをそそのかしたり(教唆)、助けたり(幇助)した者も罰するという。

そう、
飲酒を強要した人間は最後まで責任を取るのである。
当然その酒代(自分の分は勿論である)の支払いもしなくてはならないし、(結果として)飲ませられた人間が自動車を運転しないように見届けなければならないし、他人に絡みそうになったら止めなければならないのである。

一年が終わる。
バッカスとか松雄様とか、酒に関わる神様には来年の願い事まで受け持ってもらい、下界の我々はサシツササレツ楽しく飲むべし。

皆様には良いお年をお迎えください。
来年も宜しくお引き立ての程をお願いしつつ、本年終了。

2001/12/28

文責:い 80点

No.669

またまたまた続きっぽい話。

もう30年くらい疑問に思っていながら、解決しようとしていない。
時々思い出すのであるが、結局何もしていない。
娘の学校の試験問題を見ていたら、その問題に遭遇した。

酸化水素水(水のことです。こんな言い方は無いのであろうが、H2O2を過酸化水素水と言うから、これで良いのだろう)を電気分解しているのである。
水中で、試験管を二つの電極棒に被せて気体を集めている図が描かれている。
二つの電極棒それぞれの極性をアテル問題がある。

片方の試験管で集めた気体に火をつけたら、ポッと音がして燃えた。この気体は何ですか。
”水素”と答えさせたいのである。
”水素”は”ポッと音がして燃え”るのである。
(”ポッ”なのか”ポン”なのかは、まあ置いておこう)

で、”ポッと音がして燃えた”気体を”水素”であると決め付けて良いのかが、私の30年くらい疑問に思っていながら、解決しようとしていない代物なのである。

水の電気分解というシチュエーションでは、”酸素”か”水素”かしかないという知識の確認も兼ねているのであろうから、この問題の解答を疑う余地は無いのであろう。

しかし、社会生活していて、例えば道を歩いている時に、左斜め後方で、とある気体が”ポッと音がして燃えた”現象を見たとしよう。

頭の中で、”うむ、これは水素の燃焼である”と断定してしまう自分を想像すると、何か変だぞと感じるのである。

年内は、あと一回12/31の発行で終了します。
新年は、01/01より新装発行予定であります。

2001/12/27

文責:い 70点

No.668

またまた続きっぽい話。

目開帽をすっぽり被って、バットを持って銀行に行く。
バットは、向町のガキにクリスマスプレゼントに要求されていたものである。
目開帽に理由は無い。敢えて言えば、寒かったからね。
自分の普通預金から数千円を下ろすために出掛けてきたのである。

ついでとは言っては何ですが、年末でもあるし、色々な商店さんが粗品をくれたりすると持ち運びに便利であろうと思い、中身の何も入っていないボストンバッグもぶら下げていたりしている訳である。

誰が見ても危ない人物の登場なのであろう。
本当はキノセイナノデアル。

李下に冠を正さずの精神から出発していれば、この風体はマズイのである。
しかし、何万人といえど我行かんの精神から出発していれば、この風体は”他人のことなど気にできるか”なのであって、一向に構わないのである。

やってみませんか。

少なくとも、ギャラリーは何らかの反応をするであろうと予想すると答えた篠沢教授に3000点。

2001/12/26

文責:い 80点

No.667

昨日の続きっぽい話。

酒気帯び運転の判定のキーワードである”0.25”という数値を知っている人は多い。
しかし、”0.25”ってのは、一体何を意味しているのか。
液体歯磨き(一般名詞はこうであるはず)で口を漱いだ直後に検問に遭遇して、検査したら0.25以上という数値が示された人がいる。
冗談抜きで掴まった人がいるのである。

そう、液体歯磨きが、アルコール溶液であったのである。
現在の主流は非アルコール溶液になったらしいのであるが、変更の契機になったのはこの事件であった。

喩えを一つ。
”青いリトマス試験紙を液体に浸した結果、赤色に変化したとき、この液体は酸性である”という法律があって、衆人が承知しているとしよう。
さて、青いリトマス試験紙を赤い色の着いた液体に浸した結果、赤色に変化したとする。
これを以って、この液体が”酸性である”とみなしてよいのであろうか。

本日、短文である。

2001/12/25

文責:い 80点

No.666

少し旧い話になるが、年末ということでスクラップブックを整理していて目に付いた記事がある。
6月の記事である。

要約すれば、
”昨年8月に行われた鹿児島県伊仙町議選の混乱の責任をとり、4月に町選管委員全員(4人)が辞任し、その後新しい委員の選出がなされていなかった。
このため同町は公選法規定で定められている6月1日現在の選挙人名簿を登録できなかった。
同名簿が登録できないと、その市町村民は選挙権を行使できないことになる。”

自分にとって当然所持している権利であると考えていて、いざ行使しようとした段になると実は権利を行使する権利が無いことに気付いたら、どうしてよいか解からなくなる。

趣旨は異なるがもう一話。
法律でこんなことをしてはならないと規定されていて、しかし、そんな法律があることを知らなかったとしよう。

例えば、公務執行妨害による現行犯逮捕。
そりゃまあ、公務執行妨害という言葉は有名ですわな。
しかし、どうすると公務執行妨害になるのかなんて事は、全然知識として無いのである。

知らないのが悪いという考え方が存在しているらしいのである。
法律ができれば、官報で発表する。
官報は国民誰でも手軽に読むことができる。
この発表によって法律は周知徹底される。

そんな馬鹿なナノデアル。

極めて私的な市民活動に対する公務員の妨害。
上手い言葉が思い付かないのでこう命名するが、公務執行妨害の逆の概念の具現である。
車を運転している時に、突然停止させられて、”免許証拝見”とノタマウ行為のことである。

一人で運転しているこちらにすれば、見知らぬおじさんたちの集団が道路を占拠していて、突然近寄ってきたら(それも、どうやら拳銃を所持しているみたいだし、顔付きも決して優しいとは見受けられない)、逃げてしまいたくなるのが普通の神経ってモノなのである。

東京ガスの人だって、身分証明書を見せます。
近寄るには、右手で(拳銃を使えない状態であることを示すのである)身分証明書を自分の顔の位置に開いて見せて欲しいものである。

2001/12/21

文責:い 90点

No.665

酒について考えると、飲み頃の時期というものがあるという。
そんな中にあって、ワインは長期の熟成を特別に珍重する(らしいのである)。

機会があって、ある一瓶を開栓する場に出会わせたのである
私には(自分で支払うことを前提にすれば)飲むことになるなんてとても想像することすらできなかった銘柄と年代とを記載したラベルが貼ってあった。

同席した人々は、この手の品物を平気で(当然手が震えることなく)開栓して飲んで、事細かく業界用語を使って評価する。
その言葉を聞いていると、どうやら記載された銘柄と年代とから通常与えられている評価と食い違いが無かったらしいのである。

で、これが格別美味いと感じられない私であった。
評価の言葉には、”美味い”という我々が一般的に使用する直裁的な感想語は無いのである。
この人たち美味いとか不味いとか思わないのかと訝って、この中の親しい人に”恥かしながら”尋ねてみた。

”それが一番難しい問題なんだ”との返事が返ってきた。
彼が言うには、美味い不味いを述べても意味が無いと考えるのだそうだ。
個々のラベルについて、ワイン評論家としての自分の判断をずっとフォローしてくれている読者なら、こいつがこう言ったモノはこんな雰囲気なんだ、だから飲むとこんな感じなんだということを解かってくれている。
例えば、 僕が”雑味”と書いた部分をこよなく愛している人がいる。

皆、既に飲んだことのある酒についての評論を欲しがっている。
知らねえ奴が知識として我々の記述を目にしたがっているのではない。

そもそも、美味くない酒に出会ったことは無い。
それぞれの酒に型があって、それが自分に合うかどうかという点を別にして、それぞれの個性を尊重したい。
テイストするときの自分の体調や気分によって味は違ってくるし。

まして、酒だけを味わうという習慣は一般的ではない。
料理との取り合わせが関与する。
だから、本当は料理人の仕事なのではないかと考える。
酒は、自分の製作した料理とセットで金額を決めてサーブすべきなんだ。
結構うまいモノを食わせるんだけど、酒が酷い店が、特に日本料理の店に多い。
高名な銘柄酒を出しておけば良いと思っている節があって、合わない大吟醸なんかを奨めている。

この先の話が非常に興味深い部分なのであるが、出し惜しみをしておく。

ま、私の取るべき方向としては、 この酒美味いなあ、とか、こりゃあわねー、とか、気楽な発言しながら、しかし、自分に合った酒を多量に消費していくのである。
コレデイイノデアル。

ただし、色々な銘柄に挑戦していく姿勢だけは崩さない。
この酒に決めたという判断は、より自分にとって好ましい酒との出会いの道を封鎖してしまうと考え、今日もまた飲むのである。
楽しい、楽しい。

2001/12/20

文責:い 80点

No.664

で、ハリー・ポッター(と賢者の石)なのである。

”で、”には、当然ながら意味は無い。
原語では、(これもまた当然)読んではいない。
和訳されたものも読んでいない。

魔法などというと、昨今の映画が、特撮ではない画像処理の映像をこれでもかと見せてくれているがために、逆に何か新鮮な感じの作り方(撮影法)を採用しているように、TVのCMでは拝見したのである。
(いやー、久しぶりに長いセンテンスを書いた。94文字である。意味が通っているのだろうかと不安)

以上を要約すると、私にはハリー・ポッターに関しての知識は、TVに流れるこの映画のCMのみ知っている、ということになる。
で、そのTVによれば、箒に乗るのは”女”だけではなかったのである。
これは大発見である。
が、これについては、大発見であることだけを書いておく。

で、箒の乗り方をマスターするという学習課程という、魔女の宅急便(宅配便?)でも見せてくれた可也難易度の低いトレーニングの情景が映っているのである。

何故私が”可也難易度の低い”と断定できるかといえば、これは経験からである。
想像力の世界で、確かに”箒に乗ること”はできているのであって、創造力を要求されないから、気楽なものなのである。

税収が不足するから、新規の税項目を創出するとか、既存の税項目はその税率を上げるとか、税務調査を厳しくしている証としての見せしめ逮捕するとか、全て小役人の考えそうな話に過ぎない。
支出削減の道を探し出すほうが効果的である。
何故なら、今後景気回復によって税収が激増するなどという時代は訪れることが無いからである。

本音を言えば、今の景気は多分悪くない。
高度成長からバブルまでの時代に、人間の尊厳についてどう考えてきたのかという点に関して、反省をするべき時期が続いているだけなのである。

2001/12/19

文責:い 70点

No.663

ここのところ10日間ばかり、寒さを感じている。
私の住む地域では、今年の冬は、例年に比して格別寒い訳ではないとの報道である。

しかし、東北・北海道の雪の便りを見聞きするにつけ、大変な冬になるのではという感触がある。
そんな時期に、札幌市は市道の
ロードヒーティングの3分の1を廃止する計画であるとの記事を目にした。

その記事では続けて曰く、北海道知事は道議会本会議で”廃止は慎重に”と指摘した、という。
それに対して、札幌市側は”知事が口出しする問題ではない”と猛反発しているらしい。

確かに、この問題に知事は口出しする必要は無いのかもしれない。
札幌市内部の”口出しする必要”ある人が口出しする必要があるのである。
市民は勿論、観光都市でもある札幌市を訪れる人々にとっては、大きな問題なのであって、”廃止は慎重に”と述べる権利を持つ方々は大勢いる。
この3分の1廃止計画は、要するに財政上の理由によるのである。

今年は国内観光は盛んなのである。
観光資源を持つ地域では、この波に乗って頑張ってみる価値がある。
こんな時に、かかる動きがあるとは困ったものなのである。

この対立の根底には、つい最近、この二者間で経営難の道住宅供給公社への損失補償の分担をめぐって厳しい綱引きを演じたという出来事があったのである。

内側にだけ眼を向けている困った人々が多いということなんだよなあ、多分。

2001/12/18

文責:い 70点

No.662

先日の内親王誕生の際、”恩赦”実施が検討されたが、結果的には実施しないことになったと聞いた。
 
恩赦とは、公訴権を消滅させ、または刑罰権の全部もしくは一部を消滅させる行政権の作用で、大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除、復権の5種類がある。

恩赦の制度をご存知ない方が多い。
斯く言う私にしたって、簡単な説明さえ、ものの本を手引きに説明するのがやっとなのである。
ま、そんなことはどっちでも良いのだが、自動車の免許の制度にも似たようなことがあることを知っているのは、結構一般的であろう。

”あの時の駐車違反の点数は既に消えたはずだ”なんて喋っているだろう。
この”消え”させてくれる制度である。
累積点数の恐怖から逃れるために、少しは自重するであろうという期待するのは、人間の行動を言い当てている....と思われる節はある。
が、30日間の免許停止期間を、一日の講習(+何某の試験)で1日間に短縮する制度はどう考えるのだろうか。
(これに関しては、金銭徴収があるので、きな臭いのである)

一定の基準で有罪判決を受けた人の刑が減軽されるのは、納得が行かないと感じる方も多いかと思う。
しかし、恩赦には、法の画一的な適用や裁判の後に生じた事情の変更による不都合を解消したり、受刑者の服役態度等に応じた妥当な刑罰を加えるといった効果があるのであって、全く不合理とはいえない面があるのである。

ただし、何を契機として恩赦を実施するのかに関しては議論すべきである。
その国を治めている特殊な人々が、民に施すという形式でしか実施されないのは、恩赦の歴史からすれば止むを得ないのではあろう。
しかし、先のアメリカの大統領が交代するときに実施された、不思議な人物を選定しての恩赦には納得がいかないのである。

以上、このたびゴールド免許を取得しての感慨に耽りつつ記載した私である。

2001/12/17

文責:い 90点

No.661

結構長い休暇を取らせてもらったのである。
そして、本日復活の狼煙を挙げて年末年始に突入の予定であった。
”あった”と書いたところで、不穏な感じを抱いて頂けたであろうことを期待する。

昨日、歯がカケタノデアル。
左下奥歯が、恰も名刀の如く線としての刃が冴え渡り、更に、先端は槍のように切先鋭く点を構成した。
唾液を飲み込むという、単純に生きている人なら当たり前の活動をしているだけで、舌の付け根から鮮血がホトバシル。

ティッシュペーパーを丸めて口の中に放り込む。
舌と歯とが接触する場所に上手く据えて、何とか傷の拡大を防いだ。
しかし、食物摂取の第一段階である咀嚼は不可能である。
幸い、流動物の通過は可能であるので、牛乳・野菜ジュースそして酒は飲むことができる。

こんな時に限って歯科医の休診日なのである。
救急歯科医は無いのだそうだ。
実は、5年程前に、右下奥歯でも経験がある。
この時は土曜日で、事態は更に深刻であった。

で、今800円也を支払って、急場しのぎの治療をして貰って帰ってきたのである。
前回もそうであったが、この治療法から当分の間、歯科医に通うことになるのである。
これはショウガナイノデアロウ。
しかし、何故か治療に使う薬という奴は、ジンワリと常に染み出している様子なのである。

食い物の味が滅茶苦茶にされてしまうのだ。
今週は、うまいモノを食う予定がびっしりと詰まっている。
本当に間抜けな話である。